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太宰治生誕100年

  
 



太宰は1909年6月19日津軽の大地主に生まれて今年で、100年になる。明日桜桃忌があるがいまだに、訪れる人が多くいる。
現代社会の格差に悩み深い喪失感にとらわれ、生きることを真摯に問い直そうとする若者がいるのだろう。太宰の悩みと自分の苦悩が重なり慰められるのだろうか。しかし太宰の「斜陽」や「人間失格」には読者を酩酊させる恐れもある。太宰の本質を見る必要がある。無頼派といわれた親友の坂口安吾は「太宰は口癖のように死ぬ死ぬといっていたが、本心ではなく作品の中だけのこと。頭の悪い情婦にせがまれてあんなことに。頭で勝負する文士は、時にはおつむの軽い女が息抜きになる」という追悼の意味を込めた作品『不良少年とキリスト』を発表した。どうして学園を創始した両親のもとで育った山崎富栄は学識もあり、美容師としても一級の腕前で、太宰には自分の稼ぎを全部つぎ込み、秘書的な仕事も買って出ていたという[愛は死と共に―山崎富栄の手記」 (1948年)富栄は女として太宰に惚れていたのでしょう。「斜陽」の元になった、太田静子が子供を産み、養育費まで支払い、嫉妬に狂い無理心中とも言われた、玉川入水自殺をしたのが、6月13日で、遺体があがったのが、6月19日だったのです。その日を桜桃忌としたのです。
「回想 太宰治」(野原一夫 著)によると「太宰さんの火葬は堀ノ内の焼場で、富栄さんの火葬は
田無の焼場で別々に行われた……」とあります。検視には父親の山崎晴弘氏が立ち会っており、
太宰のお通夜は下連雀の自宅で、彼女のお通夜は間借りしてた部屋で行われています。
同じ親友の山岸外史は太宰の顔は綺麗で、水も飲んでいなかったと、いかにも、殺されたがごとき発言をしています。親友の、檀一雄は姿を現さなかった。、文壇は皆、富栄を悪者扱いにしたのです。
私は、女性として、富栄さんが一番かわいそうに思えてなりません。

(長くなりますので、次回に廻し、いったんここまでで終わります。)

          
「どの作品も隅から隅まで読みました。太宰が死んだ直後、同じ大学で親しかった奥野健男(太宰研究で知られる文芸評論家。故人)と2人で酒を飲んで追悼しました。『誰も太宰の本質を理解していない。分かっているのは、おれとお前だけだ』と話したものです。それくらい好きで、嫌いな作品は一つもありません」

 衝撃的な死から60年以上たった今も読まれ続ける秘密は何か。

 「文体の親密性が特質として挙げられると思います。しばしば<軽さ>と見られるところでもあります。だけど僕は<軽さ>と見るのは知識人の間違いで、親しさの密度が濃い文体なんだと解釈しています。実際は夏目漱石にも決して劣らない重さをもっています」吉本隆明さん


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コメント

星月 冬灯さんへ!!

 太宰の研究者よりコメントいただくことを光栄に思います。!!

 禅林寺の墓前に行かれたことが、あるとは、さすがですねー。
今年は、生家の近くの公園に太宰の背の高いマント姿の銅像が建立され除幕式に、長女の園子さんも参列したようです。これだけ愛される作家も珍しいと思います。

 >「太宰の文章は、惹きこまれる魔力を感じます。
時には詩的だったり、哲学的だったり、そうしてふざけているかの如く表面では工夫していたり。 」
 太宰の嘘、虚構、道化はまさに
奉仕の精神で若い時舞台役者になりたいとも言っています。

 >「内面をしっかり読めば彼がいかに「生きる」ということを訴えているか分かりますよね。」

同感ですねー!実は生への強い執着があったと思います。
 裏切り、裏切られ、弱いものの味方としての自尊心が死を選ばざるを、得なかったのでしょうか。
 当時の文壇の虚の姿勢にも反抗したのでしょう。斜陽の道徳革命はいささか、大げさですが、人間の心の美醜をさらけ出し、善意と優しさを訴えキリストの如く読者を贖ったとも取れます。

 ともあれ弱き苦悩の旗手であり、誰からも、愛される所以だと思います。永遠に人々の心に生き続けることでしょう。!
コメント本当にうれしく思います。感謝と太宰の冥福を祈って!
 

こんばんは^^

私の中ではいつまでも偉大な人です。逢ったことはなくとも、「先生」とつい呼んでしまいたくなるぐらいに。
この心中事件には不可解な点もいくつかある、ということは聞いたことあります。今でも不審に思っている研究者も多いのでしょうね。
実際どうだったのか分かりませんが、確かに同じ同姓の目から見ても、彼女の扱いはあまりにもかわいそうでなりません。
それに、もうそっとしてあげることが供養なのかもと思いますし・・・。

太宰の文章は、惹きこまれる魔力を感じます。
時には詩的だったり、哲学的だったり、そうしてふざけているかの如く表面では工夫していたり。
確かに表面だけを読んでいては、彼のすごさは分からないですよね。私は漱石よりもすごいと思っています・・
今年は行きませんでしたが、以前一度だけ三鷹の墓前に行ったことがあります。すごい人でした。今でもこうして、若い人たちに愛されているって、すごいですよね。
小説を読んで、同じように死の魔力のようなものに惹かれて、破滅的な人生を歩もうとする、熱狂的なファンって、いますけど、内面をしっかり読めば彼がいかに「生きる」ということを訴えているか分かりますよね。でも、彼の魅力と勘違いされやすい行動と人生と文章のせいで、勘違いしている人が多いのがちょっと怖い所だと思います。
桜桃忌・・・冥福を祈って。

野 いばらさんへ!!

 自己嫌悪に駆られ、なおかつ己を特別視せんとする、虚勢が見られますが、戦後社会への不信と幻滅が、斜陽と人間失格を生んだのだと思います。廃人というイメージは強烈ですが、内容と裏腹な、肩のこらない文章、快いリズムを持って親しく読者に語りかける、「人間失格」の魅力でしょう、主人公がどんなに悩んでも読者は、喜びを与えられる小説の賜物なのでしょう。
現代社会にも通じる心の餓え、悩みが叫びの文学、抗議の文学として読まれる事は大いに結構なことだと思います。

No title

ごぶさたしています。(不手際でブログも急に消してすみませんでした)
自死した作家ということで敬遠していましたが、
「人間失格」読んでみると引き込まれるようで面白かったです。
ただ無頼の生活は、あまりに規格化された現代からは、ひどく遠いように思えました。
でも、こういうぐちゃぐちゃさもうちょっと許されてもいいのかもしれません。(たしかに、そばにいる女性はかなり大変でしょうが…)

松永みよこさんへ!!

 よく来てくださり有難うございます。!
 太宰は、弱さがありますが、弱さをさらけ出す、強さがあり、そこに惹かれるのでしょうか。美知子さんと結婚して、口述筆記ということで、語りかける文体を覚えたようです。
読者は、自分に語っている錯覚にとらわれるのですねー。
語りの、天才ですねー。

清張も社会派の文豪だと思います。ただの、推理作家ではないですねー・
同じ語り手を職業にされている、みよこさんも太宰の語り口を参考にされては如何でしょうか。(失礼)有難うございました、うれしかったです。!!

No title

太宰治は、その生き方も、作品にも、人をとらえてはなさない魅力があるのだと感じます。

桜桃忌の背景がわかる記事、とても興味深く読ませていただきました!ありがとうございます。
(今年は太宰、松本清張ブームが
きていますね)

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湘南のひろさんへ!!

 文体は、易しく内容は、深いと思います。そこが、いまだに人気があるゆえんだと思います。
ここ30年間で、夏目漱石の次に売れている現実は、何か心に、訴えるものがあるのでしょうね。
あんな文豪でさえ苦悩するのだから、自分たちも、苦しむのは、当然だという共感があるのでしょうね。応援感謝!!

mobic(薬剤師の不養生)さんへ!!

 父は田舎の金木町に銀行まで作り、高額納税者で、貴族議員にまでなった人ですから家も大名屋敷のようなものです。
しかし治は父の部屋には、入れなかったそうです。今の時代で言えば、虐待されたようです。
斜陽館も、町が経営しているのでは・・
訪れる人は多いです。
死んでから、有名になり、本人も、不幸だと思いますが、浄土の世界で、笑っているでしょう。
あの時代は、戦争もあり、戦後の民主主義に、疑問を持って偽善なものへの、最後の善としての反抗を試みたのでしょうね。
それが、死だったのではないでしょうか。「弱いものは、善人で何が悪いのか?」が最後の言葉です。私は、フアンとして作品上の
文豪と思っています。

No title

そんなになるんですか・・・
太宰治は何冊か読みましたね
内容は難しくてもなんとなく読みやすかったのを覚えてます。
そう考えると老若男女誰もが知ってるからなのかもしれなにですね

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ヒポユキさんへ!!

 私の推理では、富栄さんに赤い紐で縛られ、ウイスキーにあらかじめ、青酸カリを入れられたと想像しています。富栄さんも、その方法しか愛を貫くすべがなかったと思います。気の毒な、女性です。太宰は、女性を、好きですが、愛に欠けていたように思えますねー。作家としては、文豪で、尊敬していますが・・
こと4人の女性を苦しめたことは、無責任でしたねー。

鷹虎さんへ^^

太宰治の家ってとっても大きいと聞いたような・・・
どんな生活を送っていたのでしょう?

自ら命を絶ったことが悔やまれます。

まいど~
太宰さん生きてたら百歳って、もっともっと古い歴史の方みたいな感じを持っていました
太く短過ぎる人生でしたね

まぁ兎にも角にも、入水死の謎の諸説が永遠に解き明かされないのも太宰さんらしい最期かも知れませんね
ではまた

lavandreさんへ!!

手違いで、コメントの返事が消えてしまい、失礼しました。

 太宰は本当の恋を知らなかったのではないかと思いますねー。
愛すらもないように疑わざるを得ないところがあります。愛に飢えてはいましたが・・

女を描けないと嘆いていますが、作品では、女性心理を見事に捉え、女性のフアンを驚かせています。気の弱い女性的な人間かもしれません。
生への執着が意外に強く感じられますので、死という現実は辛い運命だと思います。

タウン さんへ!!

『走れメロス』と『斜陽』は貴族の没落を描いています。津軽の実家も所詮,名家ではなく、金貸しのなり上がりではないかと、反逆の精神もあり、又誇りにも思っていて、複雑な人間形成があります。「人間失格」で貴族がなぜ悪いのか?ともいています。<生まれてすみません。><私は、人間ではなくなりました>といっては、最後に飲み屋のママに
<酒を飲まなければ、良い人なのに、いいえ~飲まなくても神のような子でした>と言わせて終わっています。

長男の未発達な事への、父としての悲しさが、思った以上に苦悩を深めたのではないかと、凡人の私は、思いたいです。作品にも記されていますが。

>「一人の人間を理解する難しさを痛感しています。」<
困難ながらも他人の身になって添えるように、努力することが不幸を幸福に転生する大切な高尚な行為だと思います。頑張ってよい子を育ててください。!

No title

荒野さん こんばんは。

「太宰治」は寂しい人生だったのか・・・
それとも恋に燃えて幸せだったのでしょうか・・・

>私は、女性として、富栄さんが一番かわいそうに思えてなりません。

私もそう思いますね。

No title

こんばんは

私が太宰治に出会ったのは中学時代、国語の教科書に掲載されていた『走れメロス』です。この作品に引き込まれ、自分がメロスになり走っているかのような錯覚を覚えた記憶があります。それから
太宰文学に魅せられ『人間失格』『斜陽』『津軽』『富嶽百景』。。。などを読み漁ったものです。

彼の作品にご無沙汰していましたが、最近暇をみては又、少しずつ読み返しています。
結局、彼は裕福な家庭に生まれながら家族愛には恵まれず(特に父母の愛に。。。)温かい家庭の味を知らずに育ってしまった孤独感・寂しさ。
その上特権階級の自分を否定してみるもののそこから抜けきれない自分への嫌悪感。
そのような思いに太宰は苛み破滅的な人生を歩んだのではなかろうか!!(こんなに簡単なものではないだろうが。。。)

ところで今、学校で子どもたちに接していて、一人の人間を理解する難しさを痛感しています。その子の持っている資質、環境、経験。。。などが入り組んで一人の人間が形成されていきます。その子を理解することの難しさ。。。心に添うことの難しさを痛感しています。

オニキス君さんへ!!

 人さまざまですねー。
太宰はかなり人気がある作家ですが、実生活が、余りにも、破綻していますよねー。(作家、作品)を見ると、天才だと思います。

劣等感と奢りが混在した、気の弱い男で津軽への回帰が強く、都会人になれなかったのかもしれませんねー。幼少期の寂しさが、人格の形成に深く影を落としているように思います。
コメント有難うございます。!

森野帽子さんへ!!

 それは、ある意味珍しいかも知れませんね~。退廃的な文学だと、嫌う人もいますが・・・
善人なのか、悪人なのか、不可思議な面もあります。年齢によって
受け取り方も変わってまいりますねー。

読者に語りかける文が受けたのでしょうね。

華やぎさんへ!!

 太宰は青春期は、めちゃめちゃな時代で、暗い作品が多いですが、美知子さんと見合い結婚して子供もできて、健康的時代もありました。戦後又、青春期に逆行して遂にいろんな説がありますが、
情死という結末に終わり、惜しい作家だと思いますねー。

PCをしてから、私も、やはり、本を読む機会が減りましたねー。

目も悪くなり、夢中にならないように注意しています。
いつもコメント有難うございます。!

鷹虎さんへ

こんにちは、太宰治は
あまり、好きではありません。
いつもマイナス思考的な感じで
そうじゃないかも知れませんが、
記事最後の方でも書いてありますように、自身で人生を終わりに
させる人って、どんな業績にしろ
尊敬できないのですv-390でも人それぞれですよね、十人十色!

サクランボは好きだけれど……

こんにちは。
少数派であるからでしょうか、
太宰自身の本を読んだ事がありません。
今まで特集されたモノを拝見した限りでは、
「ナルシスト太宰の放蕩」としか映らないからかもしれません。
こんなアマチュアの物書きも居るのでございます。

桜桃忌

太宰の「斜陽」「「走れメロス」や壇一雄の「火宅の人」も、読んだ記憶があります。
面白かったですが、無頼派の作品は、実生活が投影されていますので、きっと周りの人は大変だったと思います。

PCしだしてから、読書しなくなりました。(笑
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    プロフィール

    荒野鷹虎

    Author:荒野鷹虎
    何時までも心は若者でありたい!。
    (男性)道産子、AB型

    熱烈な阪神ファン。
    囲碁・将棋の大フアン、スポーツ大好き、
    太宰治に傾倒、自らも人間失格を自称、クラシックも好き、気の多い多趣味な、多酒味男、政治の腐敗に喝!

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