2009.01.12(月)
成人の日に思う


私の成人式は数十年前で、お偉方の祝辞がやけに多くまともに聞いているものはいなく、後ろのほうで煙草を吸い酒を飲む光景がざらであった。
「おとなになったことを自覚し、みずから生きぬこうとする青年を祝いはげます」日(「国民の祝日に関する法律」とはかけ離れたもののように思えた。これで悪い「大人」」の仲間入りができたと錯覚したものでした。
■私の主張は成人は、18歳からという考えだ。外国の動向(16歳から21歳程度まで幅があるが、18歳が大勢を占める少子高齢化が進む中、若い世代に人口減社会の担い手として参加意識を高めてもらうことは極めて大切だ。18、19歳でも親の同意なしに民法上の契約や結婚ができるようになれば、責任の厳しさを痛感し「大人」としての自覚を持つようになるのではないか。少なくともアメリカ、イタリア、ドイツ、オーストラリア、タイ、には日本の成人式のような儀式は存在しないらしい。アメリカやドイツの場合は18歳で選挙権が適用され、たとえ大学生であっても親からの自立(なおかつ学費も自己負担)・別居が原則となる諸人格未成熟なるがゆえに、少年が環境や対人関係の影響を強く受けやすいという特質に対する配慮である。米英独仏などの欧米諸国はじめ、ロシア、中国などの主要国も成年年齢は18歳以上だ。これが世界の大勢であり国際標準でもある。(WP)
■今の青年は、肉体は、完全に大人である。ただ精神的成長度は、必ずしも、一致するとは思わない。法制審議会の、答申も、この点に、配慮している。民法上の、契約で不利益な、立場になるという考慮が多い。かと言って、20歳になれば、完熟された大人になる保証は無いと思う。
■そこで折衷案として選挙権だけでもいち早く認めるべきと思う。少子高齢化、人口減少の展望を見ると選挙人が減り選挙で、国民の「総意」を得る事は困難だと思うからだ。特に若物の選挙離れは顕著です。しかし大人が考えるより、18歳以上の若者は意外に、しっかりしています。酒、煙草、セックスは、本人の自覚に待つべきものと思う。
大人の勝手な取りこし苦労は、不必要であり寧ろ「大人資格法」の制定こそが急務であると思う。
華やかな晴れ着姿の女性を見ると、日本はまだ豊かな国だなーと感慨深いものがあった。
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