2010.07.08(木)

大相撲名古屋場所の中継中止について会見するNHKの福地茂雄会長=東京都渋谷区のNHKで2010年7月6日午後4時43分、岩下幸一郎撮影
NHKの中継中止のショックから一夜明けた角界に、再び衝撃が走った。野球賭博問題で警視庁は7日午前、刑法の賭博容疑などで東京周辺の相撲部屋や愛知県内の宿舎など関係先を一斉に家宅捜索。11日に初日を迎える名古屋場所を目前に、本格的な捜査のメスが入った。多くの報道陣が詰め掛ける中、部屋周辺の住民は「けじめをつけて活気ある部屋に戻ってほしい」と語り、複雑な思いで捜索の様子を見守った。【伊澤拓也、袴田貴行、渡辺暢】
▲野球賭博で胴元との仲介をしたとされる床山(29)や、元琴光喜関への脅迫容疑で逮捕された古市満朝(みつとも)容疑者(38)の弟の幕下力士(34)らが所属する阿武松(おうのまつ)部屋(千葉県習志野市)には午前10時ごろ、警視庁の捜査員6人が、2階建ての部屋に次々と入った。長い相撲界の歴史で異例のことである。警視庁の「本気度」が試される絶好の、機会である。琴光喜への恐喝は既に明白となり、是を端緒に「反社会勢力」を壊滅に追い込むのなら、大いに、応援したいものである。果たして結果は如何!
理事長代理が、NHKに放映を依頼したことも事の重大性を認識していない証拠と思う。またNHKも中止の理由の一つに、視聴者の声を上げたことも、それぞれの組織防衛の証に思えてならない。
責任の転嫁というか主体性に欠ける判断だと思う。視聴者の批判に耐えて毅然として「悪事行為」に対峙して欲しかった。官僚体質の面子を感じざるを得なかった。
昔、テレビ朝日が夜遅く相撲ダイジェストを放映していて,良く楽しんだものだ。サラリーマンは生放送を見られないから、当然でした。しかし現代は、高齢化のため、老人が唯一の楽しみにしているようだ。この責任はすべて「日本相撲協会」に在ることを忘れないで欲しい。
今後の改革を見守る以外方法はない。せめて土俵上で、白熱した好相撲を展開することを祈るのみである。