2010.04.19(月)


(後一勝に迫り緊張の甲斐二段)
(着席し瞑想する矢内理絵子女王。)

将棋の矢内理絵子女王(30)に甲斐智美女流二段(26)が挑戦していた第3期マイナビ女子オープン5番勝負の第3局は19日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、午後6時5分、181手で先手の甲斐女流二段が勝ち、3連勝で初のタイトルを獲得、女王の称号を手にした。
▲最近の女流将棋界も、20代以下の棋士の活躍が目覚しい。先に、最強といわれた清水名人を倒した里美二冠をはじめ、新旧の入れ替えが激しくなった。
又30歳ではあるが、 渡辺弥生さんが東大卒で初めて将棋の女流棋士になった。棋界も新鮮みが出て華やかさがあり、益々の発展に貢献する事であろう。
甲斐新女王は石川県七尾市出身で、中原誠16世名人門下。1997年女流プロ(2級)に。その後、奨励会に在籍していたこともある。得意は振り飛車。タイトル戦は2度目の登場だった。甲斐新女王は19日付で女流三段に昇段した。賞金も最高額の、五百万円である。!ちなみに、NHK杯はも同じ金額である。いかに高額かが分かる。
矢内前女王は3連覇を逃し、無冠となった。
形勢が二転三転する難解な将棋を甲斐が制し、シリーズ3連勝で初タイトルを獲得した。
甲斐二段の指し手は振り飛車専門で、緩急自在の厚い将棋で終盤の読みの深さは、若手、男子4~6段棋士も感心している。それにしても、矢内女王も3連敗は不甲斐なかった。(速報)