2007.10.28(日)
札幌ドームはサッカーと共用している為、観衆の激しい動きと歓声により本当に球場が揺れるそうだ。今は中日がリードしている所だ。音楽が好きなので久しぶりに記してみたい。ベートーヴェンは自分の作品の中で1番好きな曲は「エロイカ」だと友人に語っている。即ち交響曲第3番(英雄)である。コルシカの英雄ナポレオンに献呈したのだが彼が皇帝の地位に就いたのが嫌気をさし改めて(英雄的な音楽)として作曲したという。平和と正義を愛した彼は皇帝とは暴君に近いと思ったようだ。その頃ベートーヴェンは聴力がひどく悪化し、貴族の娘ジュリエッタに失恋して苦悩のどん底にいた。しかしその恋のお陰で生まれたのがあの有名なピアノソナタ(月光)である。友人にあて遺書も書いている。死の淵からの叫びだから人の魂を打たないで止まない訳だ。雄大のなかに叙情的な詩もあり力強さだけでないのが彼の曲だと思う。どんな苦労にもめげず歓喜を讃える偉大さは正に(英雄)そのものだと感じる。最後の曲(交響曲第9番)は不幸の星の下に生まれ悲痛と絶望の中より強靭な精神力をもって書き上げた人生の勝利の詩である。平凡な人間には考えられない大事業だ。世界中の人に今も燦然と輝いて勇気と歓喜を与えてくれるベートーヴェンを畏怖を持って尊敬する次第です。
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