2013.11.18(月)


今日は親父の月命日である。慣れぬ般若心経を読経して「母の命日」に詠んだ恥か詩を再掲します。
親父は地方の社長だったが戦争のために会社の統廃合に会い、「2番ではだめだったらしく」愛人を連れて鉱山技師として野望を持ち家と子供を捨てて一獲千金を夢見て失敗をしたのであった。(哀し)
中学生の私の人生遍歴が始まったといえる。(寂し)
田舎の柵から逃げて都会に向かう
ネオン煌く雑踏に、右往左往の霙雪
埋もれないよう、虚飾の強がり行き着く先は、
場末の酒場、四十がらみのおばさんの優しい声に
くじけちゃいかん!、泣いてはダメだ!
いっそ戻ろか、田舎の山村、今更何をと
さらに厳しき、山奥の、土場で働き、深い傷
親方の気使いよろしく下宿をするが、
ポケットに太宰の古本、一升瓶こっそり夜中に裏山へ
くじけちゃいかん!、泣いてはダメだ!
人の情けに溺れちゃダメだ今度こそはと大都会
愛と鞭との試練に耐えて一日千円靴減らし退社の帰りの
立ち飲みで隣の親父の人生論、妙に納得六時間 親の意見と冷酒よ、よき先輩、頼もしき上司に感謝!
やっと見えたぞ、夜空の光
くじけちゃいかん!、泣いてはダメだ!
スポンサーサイト